「在宅緩和ケア充実診療所」に認定されました

―在宅緩和ケア充実診療所・病院加算について―

おひさま在宅クリニックは2024年10月1日付で、関東信越厚生局に「在宅緩和ケア充実診療所」の施設基準届けを提出し、認定されました。
国が定める「在宅緩和ケア充実診療所」の基準については別に記しますが、簡単にいえば機能強化型の在宅療養支援診療所のなかで、お看取りや緊急往診・医療用麻薬使用等に十分な実績があり、 なおかつ緩和ケアやお看取りの経験豊富な常勤医師がいる診療所のことです。

2024年4月1日開設からわずか半年で20人以上のかたをご自宅でおみとりし、在宅緩和ケア充実診療所の認定を受けることになりましたのは、この地域でまだたくさんの方が在宅で緩和ケアを必要としているという事実だけでなく、地域の病院関係者や訪問看護師、ケアマネジャーの皆様からご期待を頂き協働して頂いたからに他なりません。

おひさま在宅クリニックは、住み慣れた自宅で最期まで生活を続けたい方々、たとえば癌などで重い病態になっても、認知機能が低下してきても、在宅中心静脈栄養、経管栄養、医療用麻薬の持続注射投与、胸腔穿刺、腹腔穿刺、気管切開管理、在宅酸素療法、人工呼吸管理などの医療機器を使用することになっても、それぞれの生き方のご希望と、ご病状に沿った在宅緩和ケアを共に考え提供していくことを目指しています。
これからも、在宅で緩和ケアを必要としている方のお力になれるよう、地域の医療・介護・福祉関係者と、そしてご家庭の皆様とともに悩み笑いながら、尽力して参ります。

施設基準

① 機能強化型の在宅療養支援診療所の届出を行っていること。

② 過去1年間の緊急往診の実績が15件以上かつ、在宅での看取りの実績が20件以上であること。

③ 在宅での1年間の看取り実績が10件以上の医療機関において、3か月以上の勤務歴がある常勤の医師がいること。

④ 末期の悪性腫瘍等の患者であって、鎮痛剤の経口投与では疼痛が改善しないものに対し、患者が自ら注射によりオピオイド系鎮痛薬の注入を行う鎮痛療法を実施した実績を、過去1年間に2件以上有していること、又は過去に5件以上実施した経験のある常勤の医師配置されており、適切な方法によってオピオイド系鎮痛薬を投与した実績を過去1年間に10件以上有していること。

⑤ 「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針に準拠した緩和ケア研修会」又は「緩和ケアの基本教育のための都道府県指導者研修会等」を修了している常勤の医師がいること。